健康の良き相談相手として、 一人ひとりの「かかりつけ医」を目指し、 皆さまの健康増進に努めていきたいと考えております。
地域の専門医が支える、あなたに最適な糖尿病治療
林クリニックでは、糖尿病専門医としての豊富な経験を生かし、地域に密着した医療を提供しています。糖尿病の早期発見から、食事・運動療法、薬物療法、インスリン治療まで、患者様一人ひとりに合わせたきめ細やかなケアを行い、合併症の予防をサポートします。24時間対応の血糖値測定など、最新の技術と専門医による安心の診療をお届けします。糖尿病に関するお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
糖尿病は、膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きが低下し、血糖値が高い状態が続く病気です。インスリンが適切に働かないと、血糖値が正常に戻らず、放置すると合併症を引き起こすリスクが高まります。初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかずに生活している人も多いです。しかし、適切な治療を行わなければ、糖尿病網膜症による失明、糖尿病腎症による透析治療、糖尿病神経障害による壊疽といった「三大合併症」を引き起こし、最悪の場合には心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気を引き起こす可能性もあります。 林クリニックでは、糖尿病の早期発見から食事・運動療法、薬物治療、インスリン導入まで、患者さま一人ひとりに合わせた治療を行い、合併症の予防をサポートしています。
糖尿病には大きく分けて1型と2型があり、95%以上は2型糖尿病です
インスリンを分泌する膵臓の細胞が破壊されることで発症する糖尿病です。主に小児期に発症し、急激に高血糖状態になるのが特徴です。発症するとインスリン注射が必要になります。
生活習慣や遺伝的な要因が重なり、インスリンの分泌量が不足したり、その働きが悪くなったりすることで発症します。食事や運動の改善だけで効果が得られる場合もありますが、進行すると内服薬やインスリン治療が必要です。
妊娠糖尿病は、妊娠中に初めて発見される糖代謝異常です。妊娠中のホルモンバランスの変化により、インスリンの働きが妨げられることが原因で発症します。血糖値が高くなると、お母さんだけでなく赤ちゃんにも影響が及ぶため、早期発見と適切な管理が重要です。
お母さんへの影響
妊娠高血圧症候群、羊水量の異常、肩甲難産、網膜症や腎症の悪化が起こる可能性があります。
流産、巨大児、低血糖、黄疸、胎児死亡など、さまざまなリスクが高まります。
妊娠糖尿病は、食事療法と運動療法で血糖値をコントロールしますが、効果が不十分な場合はインスリン治療が必要です。林クリニックでは、妊娠糖尿病の患者さまに対して栄養指導やインスリン治療を行い、母子ともに安全な妊娠生活をサポートします。
妊娠糖尿病は、お母さんや赤ちゃんに重大なリスクをもたらすことがあるため、早期の検査と適切な治療が大切です。ご不安な点があれば、まずはお気軽にご相談ください。
林クリニックでは、糖尿病専門の診療に加え、24時間の血糖測定など新しい技術を活用し、患者さまの血糖値管理を徹底しています。早期発見と適切な治療で、生活習慣病や合併症の予防をサポートいたします。
糖尿病に関するお悩みや不安があれば、まずはお気軽にご相談ください。
林クリニックでは、糖尿病に関するさまざまな検査を行っています。早期発見と適切な管理をサポートするため、定期的な検査をおすすめします。
問診では、以下の項目について詳しくお伺いします。
血液検査で血糖値とHbA1cを測定します。より正確な測定ができるHPLC法による測定機械を導入しています。結果は当日に採血後約5分ほどでお伝えできます。
・フラッシュグルコース測定システム(フリースタイルリブレ2、デクスコムDexcom G6 CGMシステムなど)
上腕などの皮下に留置したセンサーが24時間持続的に間質液中のグルコース(ブドウ糖値)を測定し続け、日々の血糖管理に役立てることができます。また、スマホを利用したクラウドシステムにより遠隔地でも血糖相談をすることができます。
尿糖や尿アルブミン、塩分摂取量の検査により、高血圧・血糖コントロールの状態や糖尿病腎症の進行度を確認します。これにより、腎臓や膀胱の病気も早期に発見することが可能です。
心電図検査で不整脈や狭心症、心筋梗塞、心肥大など、心臓の状態をチェックします。定期的に行うことで、心疾患の早期発見に役立ちます。ホルター心電図は予約制です。
動脈硬化の進行度を調べる血管年齢検査では、血管の硬さを測定し、年齢に応じた状態を評価します。下肢の血流検査では、現在差し迫った狭窄があるかどうかを定量化することができます。食事療法や運動療法を通じて改善が見られることもあるため、定期的な測定が大切です。検査は予約制です。
甲状腺・肝臓・膵臓・胆のう・腎臓・膀胱・血管などを検査します。甲状腺疾患の鑑別・腫瘍の精査、糖尿病腎症や膵臓の異常の有無を確認し、膵炎や膵がんなど血糖値に影響を及ぼす疾患もチェックできます。検査は予約制です。
脳梗塞や心筋梗塞のリスクを評価するための検査です。頸動脈の動脈硬化の進行を直接測定し、必要に応じて早期に治療を開始します。特に糖尿病歴が10年以上の方や、高血圧や脂質異常症をお持ちの方におすすめの検査です。こちらも予約が必要です。
足の感覚神経の障害程度を評価する検査です。糖尿病などの疾患では足の感覚神経が次第に障害されてゆきます。慢性的なしびれを自覚されている方には、おすすめの検査です。検査は予約制です。
糖尿病の早期発見と合併症予防のために、定期的な検査で健康状態をしっかり管理しましょう。
糖尿病治療の基本は、「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3つです。適切なタイミングでこれらの治療を行うことで、糖尿病の合併症を予防し、無症状の期間を延ばすことが可能です。
患者さま一人ひとりの生活習慣や仕事、運動習慣に合わせ、無理のない食事療法を提案します。カロリー制限や糖質制限、脂質制限など、型にはまった指導ではなく、実行可能な方法を一緒に考え、適切な食事プランを提供します。当院では、糖尿病認定看護師や管理栄養士が在籍しており、院長は公認心理師でもあるため、心身両面からサポートいたします。
運動療法は、血糖コントロールの改善に非常に効果的です。定期的な運動は、筋肉によるブドウ糖の取り込みを増やし、血糖値を下げやすくします。ただし、運動を急に始めると、腰や膝に負担がかかり、怪我をするリスクもあります。運動療法を始める前に、全身のチェックを行い、患者さまの年齢や体力に合わせたアドバイスを行います。まずはお気軽にご相談ください。
食事療法や運動療法で十分な効果が得られない場合、薬物療法を併用します。糖尿病の薬には、飲み薬(経口血糖降下薬)、インクレチン関連製剤(GLP-1、GLP-1/GIPなど)、インスリン注射などがあります。患者さまの症状や生活習慣に合わせ、適切な治療法を提案いたします。
血糖値を下げる内服薬は、インスリン分泌を促すもの、インスリンの働きを改善するもの、食後の高血糖を抑えるものに分かれています。患者さまの年齢や症状に合わせ、オーダーメイドで薬を選びます。
GLP-1は、インクレチンとよばれる小腸から分泌されるホルモンのひとつで、食欲抑制やインスリン分泌を促進する働きがあります。近年は、糖尿病発症前からのインクレチン製剤の導入が世界的な潮流となりつつあり、新しい製剤も開発されています。GLP-1製剤の多くが注射ですが、週一回の投与で血糖値を効果的にコントロールし、体重減少効果や、合併症の予防効果が報告され世界的に注目されています。
インスリンは、血糖値を下げるために必要不可欠なホルモンです。インスリンが不足すると、血糖値が急上昇し、命に関わる危険が生じます。インスリン治療は、血糖コントロールを維持するために必要な場合に行います。